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2020-06-04

【令和2年 夏越大祓式ご案内】

【夏越大祓式(なごしのおおはらえしき)ご案内】

今年前半の間、知らず知らずのうちに積もった罪穢れを茅の輪くぐりをして祓い清めます。
ちょうど1年の折り返しに行われる節目の行事です。
新たな気持ちで残り半年間の無病息災をお祈りしましょう。

日 時:令和2年6月28日(日)14時開始

場 所:青木神社境内 

受 付:当日13時~13時50分(祭典開始10分前までにお願いします)

*雨天決行

皆様にご参列いただける祭事です。
事前の申込み不要、当日受付にお越しください。
ご参列の方に茅の輪守りをお頒わかちいたします。玄関やお部屋にお飾りください。

〇感染予防のため,次の事項にご協力をお願いします。

・来社前に検温を行ってください。

・37.5℃以上の発熱,咳,全身倦怠感,咽頭痛などの症状のある方、同居のご家族や職場,学校など身近に新型コロナウイル ス感染症の感染者もしくは感染の可能性のある方がいらっしゃる方、体調のすぐれない方はご来社をお控え願います。

・マスクの着用,手洗い及び手指の消毒をお願いします。

・人との距離を保ちましょう。

・境内混雑時には、人数を制限させていただく場合がございます。

〇「茅の輪」は7月末まで設置いたしますので、その間くぐってお参りいただけます。

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大祓について詳しく記しました。
長くなりますのでお時間のある時にお読みください。

『大祓とは?』
神社で6月末、12月末に行われる神事です。
その歴史は古く1000年以上も前から行われています。
大祓という行事は、日本最古の歴史書の日本書紀で天武天皇の時代に国家の行事として行われたことが記されています。
天武天皇の頃と言うと、今から1350年ほど前です。
その時代は、都で行われる宮中行事でした。
文献に残る大祓の古代の姿は、都の南に建つ朱雀門の前で中臣氏が大祓詞の元となる言葉を官民を前に奏上し、
国全体の罪や穢れを払うというものでした。
この時に奏上していた祝詞が大祓祝詞、つまり今の大祓詞と言う神道で大事な祝詞となります。
後にこの行事が民間の神社でも行われるようになって今の大祓、夏越の大祓となっていきます。

ちなみに「穢れ(ケガレ)」という言葉は、「気枯れ(ケガレ)」という言葉だったと考えられます。
つまり、気力が枯れてしまうことで、生産力が落ちてしまうことがないように、
ケガレを祓うお祭を行うというのが日本の伝統です。

『なぜ茅の輪をくぐると良いのでしょうか?』
それは奈良時代に編纂された備後国風土記の昔話が起源となっています。
昔、旅の途中で宿が見付からず困っている神様がいました。神様は、蘇民将来(そみんしょうらい)、巨旦将来(こたんしょうらい)という兄弟に宿を貸してほしいと頼んだそうです。しかし弟の巨旦将来は、裕福な暮らしをしていたのに断ってしまいました。兄の蘇民将来は貧しい暮らしをしていましたが、神様に宿を貸してもてなしたそうです。
神様はお礼に、「もしも疫病が流行した時は、茅の輪を腰に付ければ逃れられるでしょう」とお教えになりました。
すると数年後、その地域で疫病が流行したにも関わらず、茅の輪を腰に付けた蘇民将来の家族だけは助かったそうです。
後に、その神様は「スサノオノミコト」と分かりました。(備後国風土記、蘇民将来説話)
それから腰に茅の輪を付ける信仰が広まっていったと言われています。
時代とともに大きな茅の輪となり、くぐることで罪や穢れを取り除けると考えられるようになっていったようです。
疫病除けを起源とした神事と言われる所以です。
最後までお付き合い下さりありがとうございます。

古来から伝わる日本の伝統行事であり、
精神的な大掃除とも言える大祓。
「夏越大祓」で心身を清め、新たな気持ちで次の半年を迎え、健やかに過ごしましょう。

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